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-Te voy a meter en un convento(修道院に入れてあげるよ)

-Te voy a meter en un convento(修道院に入れてあげるよ)

出典 / データ

参考映像(ティエントスのカンテ): https://www.youtube.com/watch?v=zswzQ30HNpQ

  • 歌:ハシント・アントリン・ガジェーゴ(「ニーニョ・デ・アルマデン」)

  • ギター:ペリコ・エル・デル・ルナール

  • アルバム:『アンソロジー・デル・カンテ・フラメンコ』(1960年)

  • パロ(形式):ティエントス

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1️⃣ 原詩(スペイン語)

Te voy a meter en un conventoque tenga rejas de bronceque la gente no te veani la ropita te roce.

—ベニート・ガルシア 🐾 による詩的改訂版



2️⃣ 詩的・象徴的分析(詩の魂を読む)

背景: ティエントスは重く、ゆったりとしたカデンシア(節回し)を持つ。声は祈るように、守るように響く。この四行の詩には「愛の牢(ろう)」のような感情が宿る──守るための閉ざし、願いと禁じのはざまにある心。

第一句 —「Te voy a meter en un convento(修道院に入れてあげる)」

  • 感情の意味:徹底した保護の申し出だが、同時に所有の響きもある。「meter(入れる)」という動詞は親密で、内へ押し込むようなニュアンス。

  • 象徴とイメージ:修道院は聖なる隔離の場。フラメンコ的には、痛みからの避難所、または嫉妬による閉じ込めとして解釈できる。

  • 音楽的感覚:短く、息をためるようなフレーズ。コンパスに入る前に一瞬の「間(ま)」を置くと良い。

第二句 —「que tenga rejas de bronce(青銅の格子がある)」

  • 感情の意味:格子は動かぬ境界。青銅は重く、輝きがあり、強さと高貴さを象徴する。

  • イメージ:金属の冷たさが外の世界を遮断し、内なる愛を守る。外界の視線から隔てる壁。

  • 象徴的解釈:硬い素材(青銅)と優しさ(守る心)の対比。永遠性と献身が重なり合う。

第三句 —「que la gente no te vea(人々に見られないように)」

  • 感情の意味:独占と秘めた想い。「la gente(人々)」は外の世界のまなざし、噂、判断を象徴する。

  • 詩的機能:守る願いを強調しつつ、孤独の香りを漂わせる。

第四句 —「ni la ropita te roce(服のすそさえも触れさせぬ)」

  • 感情の意味:極限の優しさ。小さな「ropita(服)」という言葉には愛情と庇護がにじむ。

  • 対比:硬い青銅の格子の裏に、繊細な布の気配。触れてはいけないほどの尊さ。

  • ニュアンス:純粋さ、無垢を守る願い、あるいは嫉妬心の厳しさ。どちらにも読み取れる。

中心イメージとテーマ:硬さ(青銅の格子)と優しさ(小さな服)の対立。閉じ込めることと守ることのあいだにある愛の影。フラメンコの魂においては、それは「誇りと恐れを抱いた保護の歌」として響く。


—ベニート・ガルシア 🐾

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