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「Levántate tempranito」 — アルカラのソレア(伝承詩)詩的改訂:ベニート・ガルシア 🐾


「Levántate tempranito」 — アルカラのソレア(伝承詩)詩的改訂:ベニート・ガルシア 🐾


💬 序文 — コラソンBG(心のままに)

この詩は、魂の夜明けをうたっています。ひとつひとつの言葉が、記憶への道を歩く足音のよう。目覚めるのは身体だけではなく、静かに眠っていた心の声でもあります。


🪶 オリジナル詩(スペイン語原文)

Levántate tempranito,que al casillo quiero ir,que dicen que por las nochesse oye el eco de Joaquín.


🪷 出典メモこの詩は、フラメンコの伝統的なスタイル「ソレア・デ・アルカラ」に属します。中心人物は ホアキン・エル・デ・ラ・パウラ(1875–1933/アルカラ・デ・グアダイラ出身)で、彼はアルカラのカンテの創始者として知られています。本人の録音は残っていませんが、その魂の響きは多くの歌い手に受け継がれました。1928年にマヌエル・エスカセナとホセ・セペロが初めて録音した記録が残っています。このスタイルは、アルカラ・デ・グアダイラのヒターノ共同体の中で生まれた、カンテ・ホンドの最も純粋な根のひとつです。



🈶 詩的・象徴的分析

「Levántate tempranito(早く起きて)」👉 眠っているのは身体だけではなく、心もまた眠っている。朝の光は魂の目覚めを意味し、静かな息と共に “生きる声” が再び生まれる時。

「que al casillo quiero ir(お城へ行きたい)」👉 お城は古い記憶の象徴。過去の声、祖先の息、そして “原点” が眠る場所。城へ向かうことは、時間の奥へ帰る旅。

「que dicen que por las noches(夜になると)」👉 夜は魂の世界。闇の中でこそ、見えないものが語り出す。昼の喧騒が消え、真実の声だけが残る。

「se oye el eco de Joaquín(ホアキンのこだまが聞こえる)」👉 ホアキンとは単なる名前ではない。消えた声、けれどもまだ響いている “永遠のうた”。身体は消えても、魂の響きは残る。それが “フラメンコのエコー(残響)”。


🎓 BGメソッド《CANTE SENTIDO》教育版

🩰 声 — 叫ばない音朝の空気を吸い込み、胸の奥からやさしく息を送る。「Levántate…」と遠くの誰かを呼ぶように。声は押し出すものではなく、響かせるもの。“こだま” を探すように、静かに歌う。

🌿 身体 — 木と根ゆっくり歩く。お城へ登るように。一歩ごとに “コンパス(リズム)” を感じる。身体の重みを足の裏で受け止め、沈黙の中で立つ。動くためではなく、“思い出すため” に動く。

💫 魂 — 歌う沈黙ホアキンを想って歌う。彼はもういないが、声はあなたの中で生きている。懐かしさは悲しみではなく、「やさしい記憶」として歌に変わる。

「身体が沈黙するとき、魂が歌い出す。」

🈶 日本語詩版(翻案)

早起きしておくれあの小さなお城へ行きたいの夜になるとねホアキンのこだまが聞こえるの



🌙 BG結びの言葉

このカンテは「心の夜明け」。古い声が私たちを目覚めさせ、魂は今も石の間で歌い続ける。消えたものは、ただ形を変えるだけ。

— ベニ先生より 🐾BGフラメンコ総局 · アル・アンダルス・システム2.0


🎧 試聴リンク



2件のコメント


Hisae
Hisae
10月23日

ありがとうございます😍🙏

だいじに うけつがれてきた たからものを しった きもちです。

とてもふるい、絵ものがたりの 本のような。

心がふるえるような、うつくしいうた ですね😍

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Takao
Takao
10月23日

ホアキンとは きえたこえ、けれども まだ ひびいている えいえんの うた❤️

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