力ではなくタイミング ― マントンクラス
更新日:5 日前
BG Flamenco Academy では、マントンはただ動かすのではなく、タイミング、体の使い方、聞く力、美しさまで学びます。
今回のクラスであらためて感じたのは、マントンは力では動かないということです。大切なのは、体が聞けること、ひらけること、そして必要な動きを必要な時に置けることです。
クラスには、ただのレッスンではない日があります。からだと、まちがいと、がまんと、そして「もうすこし きれいに なりたい」という気もちが、ゆっくり話しているような日です。
このごろ、マントンが教えてくれていることがあります。それは、すぐには分からない大切なことです。
すべては、力で かいけつできるわけではありません。強くやればやるほど、形がくずれることがあります。強く引っぱれば引っぱるほど、かえって うつくしさが にげてしまうことがあります。そして、いちどに全部をコントロールしようとすると、フラメンコの自然さから遠くなってしまいます。
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体で聞くマントン
クラスで何度も大切にしているのは、とてもかんたんで、とても深いことです。
マントンは、うでだけでうごかすものではありません。投げること、返すこと、回すこと、それだけでは足りません。
どこで、どこまで、どんな気もちで、どんな体の形でうごかすのか。
それを少しずつ体に入れていきます。
これは、ただの動きの話ではありません。方向のこと。重さのこと。ひらき方のこと。呼吸のこと。そして、見た目のうつくしさのことです。
手が下がりすぎることもあります。うでが小さくなってしまうこともあります。体が閉じてしまうこともあります。
そうすると、本当はその人と一緒に呼吸するはずのマントンが、重たいものになってしまいます。
だからBGフラメンコのクラスでは、振り付けだけを教えるのではありません。
どう歩くか。むねをどうひらくか。手がじゃまをしないためにはどうするか。うでがどう寄りそうか。どうしたらマントンが生きるか。
そういうことまで、ていねいに見ていきます。
この時間のうつくしいところは、きかいのような正確さだけを目ざしていないことです。むしろ、歌に、リズムに、その時の空気に、体がちゃんとこたえられるようになることを目ざしています。
いつも同じ入り方ではありません。いつも同じ場所で引くわけでもありません。歌がいつも同じことを求めるわけでもありません。
だからこそ、とても大切なことがあります。
体が一つの形だけを覚えてしまうと、あとで聞けなくなってしまいます。でも、理解しながら覚えた体は、少しずつ本当の意味で踊れるようになります。
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踊りを見る目
そして、ここにはとても人間らしい時間があります。直したり、笑ったり、まよったり、くり返したり、小さな発見をしたりしながら、ただ一つの振り付け以上のものが育っていきます。
育っていくのは、踊りを見る目。そして、フラメンコは「たくさんやること」ではなく、「ひつようなことを、ひつような時にすること」だと分かっていく心です。
早すぎず、遅すぎず、その時に。
だから、こういうクラスには大きな意味があります。マントンの動かし方だけを学んでいるのではありません。
マントンとけんかしないこと。体をかたくしないこと。歌より先に走らないこと。がんばりすぎでうつくしさを消さないこと。
少しずつ、生徒さんは分かっていきます。
どこで引けばマントンがそこに残るのか。どこでひらけば体がもっときれいに見えるのか。どこで支えれば動きがもどりすぎないのか。
そして、その小さな一しゅんに、とても大事なことがおこります。
踊りが、ただの苦労ではなく、ことばになりはじめるのです。
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小さな正確さが育てる美しさ
スタジオでは、その進歩はとても小さく見えるかもしれません。
うでが少し高くなったこと。手がじゃまをしなくなったこと。回る時に体がつまらなくなったこと。歩き方に少し存在感が出てきたこと。引くタイミングが少し合ってきたこと。
でも、本当はそこに全部があります。フラメンコの本当の美しさは、大きな見せ場から生まれるのではなく、小さな正確さを何度もくり返すところから生まれることが多いからです。
今も目ざしているのは、そこです。マントンが動くだけではなく、何かを語ること。ただの飾りではなく、体と気もちと音楽が一つになること。
そして、それがほんの一しゅんでも起こると、スタジオにいるみんなが分かります。
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このクラスをもっと見たい方は、こちらからどうぞ。
BG Flamenco Academy は、ただ習う場所ではありません。フラメンコを深く見て、聞いて、理解して、少しずつ育てていく場所です。
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これから始めたい方にも、もっと深く学びたい方にも、ここに一つの道があります。
ベニ先生

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